ICOを見分ける10のポイント(前編)
こんにちは、ICO暮らし。のえにぐまです。
今回は、僕が投資の判断に使っている
「ICOを見分ける10のポイント」をご紹介しようと思います!
ちょっと長くなってしまうので前編・後編に分けて書きます・・・。
そもそもICOって?
ICO(Initial Coin Offering)とは企業(または個人)が暗号通貨で資金調達をすることです。
簡単に言うと、ベンチャー企業などが「こういうサービス・プロジェクトを考えているので、投資して応援してください!」と呼びかけるものです。
資金を調達するために、企業は「トークン」と呼ばれるオリジナル(NEMやMGOなどと名前をつけて発行します)の暗号通貨を発行します。
そして、そのトークンを投資家に購入してもらうことで資金を調達します。
トークンは、主に企業側が提供するサービス・プロジェクト内で使われます。
トークンの機能
投資家には投資の対価として、企業のオリジナルトークンが与えられます。
ここで重要なのは、トークンには主に2つの機能があるということです。
1つは、もちろん売買の機能。取引所に上場されれば売買が可能になります。
もう一つは、権利の機能です。ここでは権利の例を3つ紹介します。
- 配当権:サービスが利用されることで発生する手数料などがもらえる。
- 投票権:サービス・プロジェクト内での投票や、運営側に対して意見する権利
- サービス利用権:サービスを利用するときにオリジナルトークンを使います。
この権利は企業によって様々です。
ICOの目的
企業側がICOをする目的は、プロダクトの開発資金、マーケティング資金の調達、提供するサービスのアーリーアダプターの獲得、プロジェクトの認知度の向上等、多岐に渡ります。
一方、ICOに参加する側の目的は、プロジェクトの成功によって期待できるトークン価値の値上がりを狙うことです。また、上記のような権利を得るためであるとも言えます。
ICOはよくIPOやクラウドファンディングなどと比較されることがありますが、それは本題と離れるのでまた、詳しく記事にしてまとめます。ご参照くださいませ!(意外と重要!)
ICOのポテンシャル
ここまで読んで、
「結局、そんなに価格って上がるもんなの?」という感じでしょうか?
例えば、Ethereum。
現在Bitcoinに次ぐ、第2位の時価総額ですが、2014年のプレセール時で1ETH=20円。
現在(2017年9月)で1ETH=約31200円なので、1560倍になりました。10万円でも入れておけば1億5600万円になっているということですね!
後から振り返れば、「知ってたら絶対投資してたのに・・・悔しい〜!」となりますよね!
ただ、2014年のプレセールのとき、月収20万円のサラリーマンのあなたはパソコンの画面の前で決断をします。
Ethereumとかいう怪しいものに月収の半分を突っ込む決断をするわけです。
手震えます。
だからこそ入念に調べる必要があります。
詐欺(スキャム)にご注意!
そんな夢が詰まったICOですが、注意しなければならないのは、詐欺(スキャム)の可能性があるということです。
ICOを実施する企業はまだまだ名もしれていないようなベンチャー企業が多いです。
ほとんどは、「プロジェクトを本当に成功させたいんだ!」という熱い想いを持った企業ですが、中には「資金だけ集めてトンズラこいてバカンスいってくるわ!」という汚い心を持った企業も潜んでいるわけです。
最近ではそういった現状を受けて、各国の当局が「ICOに参加しちゃだめ!」とか、「当局が認めたICOだけ!」といった規制ができつつあるので、将来的に安心して参加できるようになるかもしれません。
ただ、現状ではまだまだ投資家保護の規制が完璧に整備されている状態とは言えないため、ICOへの参加は懐疑的にならざるを得ません。
今回はその「懐疑」の度合いを極限まで下げて、大きなリターンを得るためのポイントを10個にまとめました。(前置き長くてすいません😅)
では、いきます!
ICOを見分ける10のポイント
1. チームメンバー
最初にチェックすべきことはなんといっても「どんな人がやるの?」ということです。
犯罪歴等がある人は論外ですが、過去に何も功績や経験がない人も注意が必要です!
チームメンバーについては可能な限り調べ尽くします。
特に、開発陣とアドバイザリーに入っているメンバーです。
調べるポイントとしては、プロジェクトに関連性のある十分な経験、スキルがあるかどうかです。特に過去、暗号通貨関連のプロジェクトに携わったことがあったり、経験したりしたことがあれば、安心感があります。
調べ方としては様々な手法があります。
例えば、単純にGoogleで名前を検索する、LinkedInのプロフィールをチェックするなどが挙げられます。Googleで検索してみて、ちゃんとした企業のウェブサイトや、記事、論文に名前が乗っているような場合は、比較的安心であると言えます。
2. Bitcointalkの掲示板
BItcointalkでググってみてください。
BItcointalkは、暗号通貨関連の話題に関して、世界で最も活発に議論が繰り広げられている情報サイトです。
見るところは、announcement(ANN)のスレッド。
ANNには、そのプロジェクトへの参加を検討している人の聞きたいこと、不安に思っていることなどが投稿されています。
それらの投稿に対して、プロジェクトの開発者の人や、外部の人が答えていくわけです。
⇩こんな感じです。
ここで、開発者の人が、特定の質問だけ明らかに避けていたり、返答に対してあまり協力的でなかったりすることがあります。
こういうケースは「注意」のサインです。
また、それぞれの投稿には投稿者の情報が書かれており、投稿者の評判がわかります。
具体的にいうと、投稿者のランクや、活動レベルなどがわかります。
新参者や、低ランクの投稿者の内容は注意が必要です。
本当に信用できる人の投稿かどうか見極めることが大切です。
でも、正直いちいち内容見るのってめんどくさくないですか?
僕がいつもするのは、
①気になるプロジェクトのスレッドで「All」ボタンをクリックし、すべてのコメントを表示させる
②「CTRL+F」でサイト内検索バーから、警告サインである、「scam」「con」「MLM」といったワードを検索してその数を見る。
③返信の合計数と②の警告サインの言葉の数を比較する。
返信の合計数の中で「scam」のヒット数が25%以上もあれば参加は見送ってます笑
3. プロジェクトとベンチャーキャピタル出資の進捗
プロジェクトの進捗具合も重要な判断基準です。
たまに、「ホワイトペーパーだけしかありません!」というふざけたICOもありますが、論外です。
これまでのICOの中には、確かに「コードはまだ書いてません!」っていう状態から成功しているものもたくさんありますが、
僕は、ある程度開発中のコードがあるものでないと参加しません。
また、どんなVC(ベンチャーキャピタル)が入っているかを見ることも重要です。
VCはプロジェクトに対して、初期段階から投資し、サポートしていることがあります。
僕はいつも、プロジェクトのウェブサイトに行って、有名な暗号通貨関連のVCが関わっているかどうかを見ています。
有名どころのVCとしては、Blockchain Capitalや、Fenbushi(イーサリアムのブテリンが関わっている)といったものがあります。
4. コミュニティとメディア
各プロジェクトはたいてい、興味のある人なら誰でも入れるオープンなコミュニティを持っています。
ほとんどのICOは「Slack」でコミュニティを作ってます。
各ICOのウェブサイトなどにSlackへのリンクがあるので、リンクへ飛んでコミュニティの規模や動きを見て雰囲気をつかみます。
その中で規模が小さくても活発な動きがあるコミュニティは、プロジェクトを長期的に成熟させていきたいという狙いで、マーケティングはあまり積極的に行わず、本気で応援してくれるような投資家を囲い込んでいる可能性が高いです。
そういった投資家は基本的に長期ホールドです。
つまり、
ICOで獲得したトークンが取引所に上場した瞬間に売り捨ててしまうような人をできるだけ排除することで、急激な価格の値下がりとそれに伴う認知度の低下を避ける効果があります。
これにより取引所上場での公募割れの可能性が下がる。
売る人がいないので、今後プロジェクトが進み、成果が現れてくると買い手が徐々に増え、価格は上がりやすくなります。
また、Redditや、Twitter、Facebookといったメディアでの露出も判断材料となります。
しかし、露出が多いからといって安心できるICOであるとは限りません。
着目するのは、「誰が」そのプロジェクトを宣伝しているのか。
ICOを実施する企業は通常、メディア露出を増やす目的で「bounty campaign」という
ものを実施しています。
簡単にいうと、「TwitterやFacebook、ブログ等のメディア上で、宣伝してくれたらお礼にトークンあげるよ!」というキャンペーンです。
⇩はCOMSAのキャンペーンですが、こんな感じです。
このプログラムで伝道師として宣伝しまくる人々がいるわけです。
伝道師になれる人は各ICOによって基準があります。(フォロワー数○○人以上など)
信用できるようなICOであれば影響力のある人々は喜んで協力しますが、逆に信用できないようなICOは自らの影響力に傷がつく可能性があるため協力しません。
つまり、伝道師の中に影響力を持つ人が少ない場合、スキャムである可能性が高くなります。
5. トークンの使用目的とブロックチェーンの必要性
そもそも「いったいそれ、何に使うの?」っていうところをしっかり抑える必要があります。
中には、「それイーサリアムでよくない?」とか「クラウドファンディングでいいだろ!」っていうICOもあります。こうしたICOに関しては、将来的に大手が参入してきた時に淘汰される可能性があるので参加を見送ります。
同様に「ブロックチェーンはどんな風に使われるの?」という観点からもリサーチします。
「じゃあどういうICOがいいの?」ということですが、
好例としてIOTAというプロジェクトがあります。
詳しい説明は割愛しますが、一言でいうとIOTに最適化した暗号通貨です。
IOTAがトークンになるわけですが、上に質問に答えるとすれば
・他の暗号通貨とは異なり、手数料が発生しない。
・IOTAトークンでないとサービスが利用できない。
のようになり、オリジナリティがあると言えますので、僕は喜んで参加します!
前編のまとめ
前編のポイントをまとめると
- メンバーは信用できるか・有能か
- Bitcointalkでスキャム扱いを受けてないか
- 信頼できる人が宣伝しているか・参加を検討しているか
- プロジェクトのオリジナリティがあるか
こんな感じですね。
後編に続きます!